ROADSTERに乗り始めて12ヶ月。日々の運転が、渋滞している通勤でも楽しい。
ゴールデンウイークや夏休みにもROADSTERに乗っていたので、1年目の走行距離が約17000kmと、例年に比べて5000kmくらい増えています。それくらいの距離を走った感想を記述しておきます。
<走りについて>
自宅から山の方に10分も走ると峠道に入ります。2本の峠道があり、折り返すと走行距離が20kmと30kmになる路面のきれいな片側1車線の道です。昼間以外はほとんど車が通行していない道を、基本的に制限速度に合わせた走りをしています。そのような走り方をしているため上り下りとも、ほとんどのコーナー手前でブレーキを踏んだり、ギアを落とす必要がなく、その分ハンドリングに集中してGを楽しんでいます。
排気量が2000ccもあるため、アクセルをベタ踏みできるコーナーの立ち上がりは2か所だけです。このときスムーズに回転数が上がるのは4500回転くらいまでで、その先は鈍くなります。この高回転域における鈍さは、2018年7月の商品改良で取り組まれた部分かと思いますが、普段走っている道では使用しない領域に入るため気にはなりません。
高速道路においては、上りの追い抜きを含め6速に入れっぱなしで、ほとんどオートマ感覚で走れます。多い月には、月の走行距離の半分以上が高速道路になる場合もあるため、助かっています。
サスペンションや車体のロールについては、いろいろと報告されている通りだと思います。むしろ自分が走る速度領域においては、これらの挙動がdrive感ではなくride感を与えてくれて、人馬一体を感じます。ちなみにdriveは馬車を運転する場合に使用する単語であり、乗馬はrideとなります。本来、人馬一体の感覚を表現する単語としてはrideの方が適切だと思いますが、車しか運転したことがない方にはrideの感覚は理解しずらいのかもしれません。
また、当初はサスペンションの動きがスムーズでない部分があったのか、高速道路のトンネルに施されているコンクリート舗装を走るときは振動がひどく、ヘッドレストに頭を付けていると頭をひどく揺すられました。走行距離が10000kmを超えたあたり?から、気づいたら滑らかな走りになっていました。
<運転について>
足が短いことが主因ですが、クラッチの踏み込み具合とハンドルとの距離の両方がしっくりくるシートポジションが出せません。もしかしたら、これを解消するために2018年7月の商品改良車に乗り換えを検討する可能性があります。またフットレストに左足を置くとセンタートンネルの出っ張りが触るか触らないかの微妙な感じになります。
シフトストロークは、これまで乗り継いできたMT車の中ではかなり長い部類で、「手首を返すだけでシフトチェンジ」とはいきません。またシフトノブには絶えず振動が伝播しており、運転中はシフトノブから手を放しています。これまでの車が全てFFのワイヤー式MTであったため、最初はその振動とストロークの長さに戸惑いました。
2、3速のミッションギアの引っ掛かりを報告されている方がいらっしゃいますが、自分も当初引っ掛かりがありました。走行距離が2000kmを超えてきたころから低減し、現在ギアの引っ掛かりはありません。
<オープンについて>
6ヶ月の時にも記述しましたが、1月でも5℃以上の気温があるため朝の通勤以外はヒータをかけて基本オープンで走っています。昨年の今の時期はサイドウインドーを上げて走っていましたが、今年はキャップとグローブをしてウインドー全開にしています。
シートヒーターは3段階で温度を調節できますが、通常は低い温度で使用しています。寒くて中間温度に上げた場合も、10分もすれば低い温度に落とします。
RFはクローズにすると、ロードノイズがこもってむしろ耳障りになるため、オープンの方が疲れにくく快適に走れます。この辺りは趣味でオートバイに乗っていることもあり、運転時に静寂性を求めていません。